9月6日ついにうめきた地区に先行まちびらきする「グラングリーン大阪」。
「自然と都市の融合」をコンセプトに公園や商業施設、ホテル、オフィスを含む新たなエリアがJR大阪駅の北側にオープンします!
そんな「グランクリーン大阪」内に「今までにないコーヒー体験」ができる「LOHE」(ローエ) がオープンしました。
1杯800円のコーヒーから、コーヒーカクテル、さらには「1杯1万円の最高級コーヒー」まで提供するLOHEを徹底取材してきました!
関西のカフェやグルメに詳しいグルメライターのよっしーが、「1杯1万円のコーヒー」の秘密までインタビューしてきました!
目次
コンセプトは「Less is more = 少ないことは豊かなこと」
今回は特別に、店長の森貴恵さんに「LOHE」のコンセプト、こだわり、おすすめメニューなどについてお話を伺いました。
ーーまずは、お店のコンセプトを教えてください!
森:お店のコンセプトは「Less is more」。「少ないことは豊かなこと」という意味です。近代建築の3大巨匠ローエの有名な言葉なんですが、店名の由来もここから来ています。
森:「Simple is best」はシンプルを目指す考え方ですが、「Less is more」はシンプルであることで得られる豊かさを重視します。
このコンセプトをお店づくり、メニューづくりにも活かしています。
一つ一つ最上のものを選んでいった結果、シンプルになりました。
実際に店内に目を向けてみると内装はとてもシンプルなものになっています。
安藤忠雄が作るスタイリッシュな内観
お店があるのはイノベーション創出支援施設「VS.(ヴイエス)」。
設計監修を行ったのは世界に誇る建築家「安藤忠雄」が代表を務める「安藤忠雄建築研究所」です。
安藤建築の特徴は、コンクリートを使ったシンプルで洗練されたデザイン、光と影、そして自然との共生。
お店のコンセプトである「Less is more」に通じるものがありますね。
スペシャリテはコーヒーとコーヒーカクテル
ーーおすすめメニューは何ですか?
森:コーヒーとコーヒーカクテルです。
選び抜いた豆と、何度も試作を重ねたレシピのコーヒーとコーヒーカクテルなので、全ておすすめです。
お子様やコーヒーお苦手な方は、りんごのストレートジュースをご用意しています。
ーーコーヒーに選ばれている豆はどういった特徴のものを選んでおられるのですか?
森:世界での流通量約10%ほどのスペシャルティコーヒーです。
その中でもトップスペシャルティ以上の豆を使用しています。
味わいや品質によって、800円、1500円、3,000円、5,000円、そして1万円と5種類のコーヒーをご提供しています。
コーヒーのランクについて
森:コーヒーの味わいで点数が決まります。スペシャルティコーヒーは、カップの中のコーヒーを評価します。豆の大きさや色などでランクが決まるコーヒーもありますが、スペシャルティコーヒーは実際に飲んで美味しいというものが高評価なコーヒーとなっています。
ーーそうなんですね!産地や保存状態などで、なんとなく決まっているのかなと思っていました。
森:もちろん、産地や保存状態、焙煎なども関係してきます。全ての要素が組み合わさって最高の一杯が完成します。
特にLOHEで扱うトップクオリティの豆は、素晴らしい農園のもので、精製処理にものすごく手が込んでいます。
それが美味しい味にもつながっています。
1万円のコーヒーって?
ーーそれにしても、1杯1万円はすごいですね。どんなコーヒーなんですか?
圧倒的な透明感で、素晴らしいコーヒーです。
そういったランクのものは一般にはほとんど出回らず、飲むことが難しい場合が多いです。
高価なのはもちろん、量も少なく、入手困難です。
そういった豆を独自ルートにて入手して、提供しています。
ーーなるほど!それが1万円のコーヒーを提供できる秘密になっているんですね!
森:秘密というほどでもないんですが・・・(笑)
私は、元々スペシャルティコーヒーを扱う焙煎所で働いていたんです。
そこからLOHEで扱うトップクオリティの豆を特別に買い付けてもらっています。
抽出方法にもこだわっているんですか?
今回いただいたのは「パナマ フィンカデボラ エリプセ」(税込11000円)。
WBCにおいて優勝を果たしたパナマの「フィンカテボラ農園」の豆を使ったコーヒーです。
飲んでみるとオレンジのようなフルーティーさに、カモミールの心地よい香りが広がりすっきりとした飲み口でした。
このような希少な豆を使った上質なコーヒーを飲めるのは、日本でも「LOHE」だけかも知れませんね。
コーヒーカクテルの文化をつくっていきたい
ーーLOHEでは、コーヒーカクテルもおすすめなんですよね。
コーヒーカクテルと聞くと、カルーアミルクしか飲んだことがないのですがそれとは違いますか?
森:実際に抽出したコーヒーを使っているという点で違いがあります。
カルーアミルクはコーヒーリキュールを使用しますよね。
LOHEで提供するコーヒーカクテルはジン、ウイスキー、ブランデーなどをベースに、実際に抽出したコーヒーを合わせます。
コーヒーカクテルはまだまだ知名度があまり高くないので、コーヒーカクテルの文化を大阪で根付かせていきたいと思っています。
ーー確かに、抽出したコーヒーを使ったコーヒーカクテルってあまり聞いたことがないですね。コーヒーカクテルは何種類くらいあるんですか?
森:定番で人気のある「エスプレッソマティーニ」や、「アイリッシュコーヒー」をはじめ、レシピをゼロから創ったLOHE完全オリジナルのカクテル数種類、全部で9種類ご用意しています。
コーヒーとカクテルって相乗効果(シナジー)がものすごくあるんですよ。
こちらもぜひ一度飲んでみてください。
というわけで、「アイリッシュコーヒー」(税込1815円)をいただきました。
口に含んだ瞬間、上層のひんやりとしたふわふわのクリームが舌の上でとろけ、その後に熱々のコーヒーの深い味わいがやってきます!
この温かさと冷たさのバランスが、なんとも言えない心地よさを感じさせてくれて、絶品でした!
他にはピーチリキュールを使った「LOHE」を代表するピーチ、フローズンエスプレッソマティーニ、ラムベースのスイートソロなどのコーヒーカクテルがあるそうです。
是非お店に訪れた際には味わってみてください!
店長の森貴恵さんのコーヒーへの想い
ここで店長さんの経歴やコーヒーへの想いについて聞いてみました。
ーーコーヒーにここまでこだわる理由をお聞かせいただけますか?
森:コーヒーは小さな頃から大好きでしたが、「コーヒーは体に良くないもの」という時代もあって、やめたいなと悩んでいました。
当時の私は食生活にすごくこだわっていたのですが、どうしてもコーヒーだけは大好きでやめられなかったんです。
そんな時にコーヒーの鮮度が良ければ体に良いという事を知って、自分で焙煎して飲むようになりました。
森:当時は焙煎日が明記されているコーヒー豆がまだ少なく、コーヒーが生鮮食品という認識はまだまだ無かったです。
自分で豆を焙煎して挽くようになってからは、それまで飲んでいたコーヒーが飲めなくなってしまったんですね。
それは自分の中でとても大きな出来事であり、とても興味深く感じ、「自分の人生を通してコーヒーに向き合いたい」と考えるようになりました。
スペシャルティコーヒーをしっかりと学ぶことができるお店でバリスタとして働き始めました。
「LOHE」を開くきっかけ
ーーバリスタとして働いていた後に、独立して「LOHE」を開こうと思ったきっかけは何ですか?
森:バリスタの大会で飲んだコーヒーが、それまでのコーヒーの概念が覆るほど、本当に美味しくて。
大会では技術はもちろん味わいを競うので、使われる豆も一級品なんですね。
でも、そういったコーヒーは一般には出回ることがあまり無いです。
家族や友人に話すと、みんな「飲んでみたい!」と言います。
コーヒーが好きな方は世の中にたくさん居るのに、世に出て行かないのはもったいない。
だったら、「そのコーヒーを飲める場所を創ろう!」と思って、「LOHE」のお店創りが始まりました。
グラングリーン大阪を選んだ理由は?
ーー独立して最初に作ったお店が、グラングリーン大阪というのもすごいですね!グラングリーン大阪を選んだ理由はありますか?
森:グラングリーン大阪は大阪駅の目の前で大阪の中心地ですよね。だからこそ、スペシャルティコーヒーとコーヒーカクテルをやる事に意義があると思っています。
今は海外の方も多く大阪にも訪れていますし、外国の方々に向けても日本のコーヒーやコーヒーカクテルがこんなに美味しいよっていうのを知って欲しいと思っています。
まとめ
世界的建築家「安藤忠雄」が設計監修した建築、その洗練された空間の中で飲む最高品質のコーヒー。
雑味や苦味を抑えたコーヒーは、コーヒーが苦手な方にとっても新しいコーヒー体験になるはず。
LOHEで「Less is more」の精神を感じ取ってみてください。
店舗詳細
LOHE | |
営業時間 | 9:00-23:00(L.O22:30) |
定休日 | なし(グラングリーン大阪に準ずる) |
電話番号 | 05050042496 |
住所 | 大阪市北区大深町6-86 グラングリーン大阪うめきた公園 ノースパーク VS.内LOHE |
地図 | Googleマップ |
アクセス | JR大阪駅西口から徒歩8分 |
公式サイト | LOHE公式HP/Instagram |
外部リンク | 食べログ/よっしー@関西グルメの食べ歩き三味 |