2019年7月、心斎橋筋商店街に「大阪浮世絵美術館」がオープンしたことをご存じでしょうか。

普段はなかなかお目にかかることが出来ない文化的価値の高い浮世絵の数々を大阪で鑑賞することが出来る素敵なスポットです。

今回は、出来たばかりの館内の様子や開館を記念して行われている企画展についてご紹介していきます。

ナビゲーターは、大阪の街を散歩しながら新たな観光地を発掘していくことが趣味のみき みずほです。

※2020年1月より開館時間が変更となりました。10:00~18:00(最終入館 17:30)

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  • 大阪浮世絵美術館とは


    「お買い物ついでにフラっと立ち寄ってもらえるぐらい、浮世絵をもっと身近に感じてほしい!」という思いからこの心斎橋に作られた大阪浮世絵美術館。

    京都は四条にある「京都浮世絵美術館」の姉妹館としてオープンしました。


    館内は静かでゆったりとした雰囲気。外の喧騒から離れ「ここって心斎橋だったっけ?」という空気が流れています。


    「大阪浮世絵美術館」の醍醐味は、なんといっても展示作品の近さ

    他美術館では人が多すぎて見ることが出来ない有名作品をじっくりとその細部に至るまで見ることが出来ます。

    特に注目して見ていただきたいのが「青色」のグラデーションです。ヨーロッパから鉱物性の絵の具が入ってきたことで、濃淡を表現しやすくなり「浮世絵」の魅力がより増したそうです。

    常設作品

    富嶽三十六景 凱風快晴(通称 赤富士)/葛飾北斎


    大阪浮世絵美術館 所蔵

    浮世絵で富士山といえば、この作品を思い浮かべる方が多いはず。

    この「凱風快晴(赤富士)」は、富嶽三十六景シリーズの中で「神奈川沖浪裏」、「山下白雨(黒富士)」と一緒に特に優れた作品とされており、これらは「三大役物」と呼ばれています。

    ちなみに、他の二作品は‘京都浮世絵美術館’で常設展示されているので是非見に行ってみてくださいね!

    特別展


    開館を記念し、ただいま絶賛開催中なのが「歌川広重 東海道五十三次展」です。


    この特別展の最大の特徴は、東海道の始発点である日本橋2枚と終着点である三条大橋1枚の変わり図3点を含めた、東海道五十三次シリーズ全作品が一挙公開されていることです。

    全作品を同時に見ることが出来る機会は滅多にないんだとか!!


    こちらは、2代目・歌川広重によって描かれた「東海道五十三次一覧」になります。

    よく見てみると、東海道を歩く人々の姿も描かれています。


    ひとつひとつの作品には説明がある程度添えられていますが、スタッフさんの手が空いているときには、展示だけでは分からない豆知識などを教えていただくことが出来ます。


    東海道五十三次の作品を通して浮世絵の作り方を学ぶことが出来る展示もあります。

    それぞれの作品はもちろん、本当に見どころが満載な展示でした。

    一部展示作品の紹介

    作品のすべては保存状態が良く、色や模様がきれいに残っているためとても見やすいです。

    ここでは、その一部をご紹介。

    『土山 春之雨』

    大阪浮世絵美術館 所蔵

    細かい「雨」の表現がなされた一枚。版画で1本1本の雨を表現するという、想像しただけでも繊細な作業がなされています。

    『庄野 白雨』

    大阪浮世絵美術館 所蔵

    「土山 春之雨」と同様に、雨が降る一枚。急な雨に降られたのか、慌てている様子がよくわかりますね!

    『蒲原 夜之雪』

    大阪浮世絵美術館 所蔵

    雪深い蒲原(かんばら・静岡県)の様子。黒の濃淡で降り積もった雪を表現した作品。

    『岡崎 矢矧之橋』

    大阪浮世絵美術館 所蔵

    京師 三条大橋

    大阪浮世絵美術館 所蔵

    青色(藍色)の使い方に特徴がある歌川広重。”ヒロシゲブルー”と呼ばれる青のグラデーションがよくわかる作品が数多く制作されています。

    そして、青色の使い方と共に、もうひとつ注目なのが「雨と雪の表現」。

    この表現方法は、ゴッホなどのアーティストの作風に大きな影響を与えました。こうして浮世絵は「ジャポニスム」という芸術の流れを生み出すきっかけとなったのです。

    そんな背景も踏まえながら作品を見てみると、浮世絵の見方が変わりますよ。

    御油 旅人留女

    大阪浮世絵美術館 所蔵

    こちらは少し珍しい作品。

    浮世絵というと「絵師」の名前で作品として世に出るのが一般的です。でも実は、一枚の作品を作るのには版画を彫る職人や、着色して刷る職人さんなどたくさんの人の手がかかって仕上がっているんです。

    そんな、普段は名前の出ない”裏方”の職人さんの名前も作品中に出ている一枚がこちらです。写真右手のお店の中に、それぞれの職人さんの名前がメニューの様に添えられています。

    ミュージアムショップ


    マウスパッド(700円)

    鑑賞スペースの反対側がミュージアムショップになっています。おしゃれな浮世絵グッズが数多く揃っていますよ!

    スライドショーには JavaScript が必要です。

    オリジナルグッズから人気の御朱印帳、おしゃれに浮世絵がデザインされたTシャツなどグッズは様々です。

    おすすめはポストカード!

    今回の特別展で展示されている「東海道五十三次」の全56種類が揃っています。


    妖怪絵草紙(2,592円)

    現代のゆるキャラみたいにかわいい妖怪が表紙に描かれたこの本は、スタッフさんのお気に入り。

    この他にも様々な書籍が置いてあります。

    浮世絵販売


    なんと、このミュージアムでは浮世絵を買うことが出来ちゃいます!

    売っているのは、江戸から明治期まで全て一点物の浮世絵


    このように自由に手にとって、机に並べて見ることが出来ます。

    色合いや柄も様々なので、細かいところを見比べながら、お気に入りの一枚を見つけてみてください。


    中には、海外の美術館に所蔵されているものと同じ作品もあります。


    こちらは、現代の浮世絵アーティストによって手掛けられた「富嶽三十六景」や「東海道五十三次」の復刻版浮世絵です。

    北斎や広重とはまた少し違った色合いなどを楽しむことが出来ます。

    浮世絵を買うことが出来るミュージアムは滅多にありません。1万円前後から購入出来るので「ちょっと家に飾ってみたいな。」という方などにおすすめです。

    大阪浮世絵美術館への行き方


    大阪浮世絵美術館は心斎橋筋商店街の中ほどにあります。ダイコクドラックと鳥取和牛”大山”が入るビル(不二家心斎橋ビル)の3階部分が美術館になっています。

    入り口は大山と同じなので、そのまま階段を上ってください!

    心斎橋筋商店街の中を行く場合

    地下鉄御堂筋線「心斎橋駅」の4-B出口から出ると御堂筋(大きな通り)に面します。そこからすぐに心斎橋筋商店街のアーケードの中にはいります。

    そこから南側へと進みましょう!

    心斎橋の駅から徒歩約5分、GUの看板が見えてきたらその南側向かいに「FUJIYA」の文字が!こちらのビルが大阪浮世絵美術館の入る不二家心斎橋ビルです。

    御堂筋側から行く場合

    地下鉄御堂筋線「心斎橋駅」の4-B出口からでて、御堂筋をそのまま南側に進んでもOKです!商店街の中よりも人がまだ少なく進みやすいのはこのルートです!

    バーバリーのお店を越えてまだ南方向に進みます!

    しばらく行くとDOLCE&GABBANAのお店が見えてきます。その角を心斎橋筋商店街の方へと(進行方向左手)曲がります。商店街に入ったすぐ角が不二家心斎橋ビルですよ!

    道頓堀方向から来た場合


    道頓堀方向からお越しの場合は、しばらく心斎橋筋商店街を北上します。戎橋(えびすばし)を越え二筋ほど進むとダイコクドラックが入ったビルが右側に見えますよ!

    そちらの3階が大阪浮世絵美術館です!


    この長い階段を上がりきった3階が「大阪浮世絵美術館」です。エレベーターがないので、行かれる際はご注意ください。

    まとめ


    今回ご紹介した作品の他にも美術館では様々な浮世絵師の作品を所蔵しているそうです。

    なので、これからもどのような作品が展示されるのか目が離せません。

    みなさんぜひ「大阪浮世絵美術館」で、いつもの心ブラとは違った雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?

    大阪浮世絵美術館 施設詳細
    開館時間 :10:00~18:00(最終入館 17:30)
    休館日  :元日
    観覧料  :大人 1,000円
          学生 600円
          小学生 300円 ※料金はすべて税込み
    電話   :06-4256-1311
    公式サイト:大阪浮世絵美術館
    住所   :大阪市中央区心斎橋筋2-2-23 不二家心斎橋ビル3階
    地図   :Googleマップ
    ※ミュージアムショップのみご利用の方は入場料無料で入っていただけます

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