大阪市には、住宅ローンで支払っている「利子」を補給してくれる制度があるのをご存知でしょうか?!
それが「大阪市新婚・子育て世帯向け分譲住宅購入融資利子補給制度」です。(以下「新婚・子育て利子補給制度」と略)
2019年3月7日に入籍をした、本記事のライター「いちまろ夫婦」も、実際にこの「新婚・子育て利子補給制度」を使用しました。
実はこの利子補給を受けるためには、書類がたくさん必要だったり、申し込み条件が多数あったりと、意外とややこしいんです。
なので、私たちが「新婚・子育て利子補給制度」の相談から申し込みまでの流れを、とても分かりやすく簡単に解説していきます!^^
目次
新婚・子育て世帯の利子補給制度とは?
- 新婚世帯(夫婦いずれもが満40歳未満かつ婚姻届出後5年以内の世帯)
- 子育て世帯(小学校6年生以下の子どもがいる世帯)
を対象に、住宅ローンで支払っている「利子」の補給を行ってくれる制度です。
利子補給金は、年間最大10万円、5年間の間支給してもらえるので、最大50万円の補助が出る非常にありがたい制度!
大阪市が、新婚世帯や子育て世帯に長く大阪市に住んでもらえるように、提供しているサービスです。
「家賃補助制度」との違い
大阪市にはかつて、新婚世帯に向けて、「賃貸住宅の家賃補助」を行ってくれる制度がありました。
しかし、こちらの制度は平成30年に終了しています。
代わりに平成28年に新設されたのがこの「新婚・子育て利子補給制度」です!
こちらは大阪市に「定住」してもらう事を目的に、「住宅ローンの利子を補給」してくれる制度です。
また、家賃補助制度は完全に無くなったわけでは無く、「UR賃貸住宅」や「大阪市住まい公社」の家賃補助制度などもありますよ。
関連リンク:
UR賃貸住宅 子育て割
大阪市住まい公社 新婚家賃補助制度
対象者は?
まずは、自分たちが「新婚・子育て利子補給制度」の対象にあたるか、大阪市の公式ホームページより確認を行いましょう。
実は、申し込みができる条件はかなり細かく決まっているので、注意が必要です。
ホームページの情報が、「少し難しいな」と感じたら、大阪市内の各区役所には、上の写真のようなパンフレットがおいてあるので、そちらを参考にするのもお勧めです。
まずは1番上の「申し込み資格」の欄から、自分が条件に当てはまるか、確認をしていきましょう。
びっしり文字で埋まっていますが、恐れなくて大丈夫です!!(笑)
この際気を付けないといけないのは、書いてある条件に「すべて該当する方」でないと、申し込みができないので注意。
また、期限も細かく決まっているので、早めに申し込む必要があります。
- 自ら居住するための住宅を初めて取得する方
- 申込日時点で、新婚世帯または子育て世帯である方
- 売買契約の締結日から1年を経過していない、または1年を経過していても、ローンの返済が開始されていない方
- 前年の所得金額が1200万円以下の方
- 申込人または配偶者が過去に大阪市民間分譲マンション購入融資利子補給金または本制度の利子補給金の交付を受けていない方
- 市民税に滞納がない方
- 暴力団でない方
- 暴力団関係者でない方
- 本申請が暴力団の利益にならないこと
筆者夫婦の場合は、「3.売買契約の締結日から1年を経過していない又は1年を経過していても、ローンの返済がされていない方」の条件が危なかったです。
というのも、特に新築住宅やマンションの売買契約日は、出来上がり・住み始めに対して1年以上とっくに経過していることがほとんどだからです。
そうなると、「ローンの返済がされていない」という部分が重要になってきます。
私たちが申し込んだのは、3月の中旬、ちなみに2019年3月末からローンの返済が始まる予定だったので、非常に滑り込みでした(笑)
余裕をもって申し込みをすることをお勧めします!
他にも、住宅や、融資に関しての条件も適合しているかチェックが必要です。
ただ、ホームページの情報や、パンフレットを読んでも
- ある特定の条件の部分がわからない!
- どんな書類を用意したらいいの?
- 利子補給は結局どれくらい受けれるの?
など、不明点はいくつか出てくると思います。
私たちも、申込は間に合うのか、どんな書類を用意したらいいのか、どうしても自分たちで判断がつかない部分もありました。
そこで、次のステップとして「住まい情報センター(大阪市都市整備局 住宅支援受付窓口)」に相談に行ってみましょう!
住まい情報センター(大阪市都市整備局)で相談!
住まい情報センターの4階には、「新婚・子育て利子補給制度」の受付窓口があります。
ここでは、実際の申込と、新婚・子育て利子補給制度に関しての相談ができるのです!
※新婚・子育て利子補給制度の申し込みは、大阪市内の各区役所では行っておらず、住まい情報センター4階のみが窓口となっているのでご注意ください
平日の16:00頃に訪れた時には、どのカウンターも満席。
この制度を申し込んでいる人や、相談に来ている人たちがとても多かったです。
窓口の人は、「新婚・子育て利子補給制度」のプロ。
自分たちの情報を話すと、簡潔に整理してくれ、「〇〇の書類を持ってきてください、これは法務局に行けば取得できますよ~」などと、1つ1つ丁寧に教えてくれます。
ホームページやパンフレットでわからなかった部分が、どんどん明瞭になるので、1度相談するのが非常にお勧めだと感じました。
相談に行く際は、パンフレットを読んで自分がすぐ持ってこれそうな書類はある程度持っていっておくと、話がスムーズに進みます。
例えば、「住民票・課税証明書・住宅取得の契約書…」などですね。
そうすると最終的に、この写真のように「申し込みに必要な書類」を分かりやすくまとめてくださります。
1個1個の書類に対して取得方法や、注意事項を教えてくれるので、次やるべきことがクリアになります^^!
こんなことなら、早く相談しに行けばよかったです(笑)
住まい情報センターへの行き方
Osaka Metro 「天神橋筋六丁目駅」で下車をし、3号出口から地上に上がると、写真のようなビルがあります。
この近くにも看板があるので、矢印の方向に進みましょう。
写真右奥のビルの中に入っていきます。
ビルに入ると、エレベーターがあるので4階まで上ります。
4階で降りると「大阪市立住まい情報センター」があります!
「新婚・子育て利子補給制度」の申し込み窓口は、6番。
住まい情報センターの一番奥に位置するので、そこまで進みましょう。
一番奥まで進むと、「住宅支援受付窓口」の入り口があるのでそこに入れば到着です^^!
相談も、申込もこの窓口でできますよ。
ただし、窓口の受付時間は17:00までなのでお気を付けてください。
17:00までに受付をしておけば、相談自体が17:00以降になっても対応してくださりました。
関連書類を集める!
住宅情報センターで、相談ができたら実際に書類集めをしていきましょう!
これは役所に取りにいかないと行けなかったり、住宅ローン関係の契約書をあさったりしないといけない為、意外と時間と手間がかかることが多いです。
仕事・育児をしながら準備すると考えたら、2週間くらいかかると思ってもいいかもしれません。
必要なもの・書類一覧
- 印鑑(朱肉で押すタイプのもの)
- 入居者全員が記載された住民票(入居予定者全員の続柄・前住所の履歴が記載されたもので、3か月以内に発行されたもの、かつ個人番号(マイナンバー)の記載のないもの)
- 申込世帯(15歳以上の世帯員全員)の課税証明書(4月・5月の申込者は前年度の課税証明書)
- 申込者の前年度個人市・府民税にかかる納税証明書(4月・5月の申込者は前々年度個人市・府民税にかかる納税証明書)
- 住宅取得にかかる契約書(売買契約書・譲渡契約書・請負契約書)の原本(原本照合後、返却)
- 建築基準法に規定する検査済証(建物が竣工していない場合は、確認済証の番号を確認し、竣工後に提出。フラット35又は機構融資をご利用の方は不要。)
- 融資申込書の写し(機構融資ご利用の方は融資承認通知書の写し)
- 住宅取得にかかる契約の締結日前の住宅が確認できる書類
また、新婚世帯については、以下の書類も必要です。
- 夫婦記載のある戸籍全部(個人)事項証明書(戸籍謄抄本)又は婚姻届受理証明書
さらに、既に新しい住居に転居して住み始めている場合は、以下3つの書類も必要になってきます。
- 申込者名義の利子補給金振込予定口座の通帳の写し(通帳の表紙と見開きのページ)
- 金銭消費貸借契約書又は融資契約書(住宅ローン契約書)の写し
- 融資機関の発行する償還予定表(返済明細表・返済予定表)の写し
いちまろ夫婦の妻しみまろは、この書類集めで挫折しそうになっていましたが、最後まで集めきりました(笑)
文字で羅列すると非常に難しく感じますが、取得方法は全て相談窓口で詳細に教えてくれますのでご安心くださいね!
やはり、1年間で最大10万円の補助を受けれるのは、家計にとっては非常に大きいです!
皆さんもくじけず、書類集めを頑張りましょう…!(笑)
住まい情報センターで申し込み!
そして。
すべての書類が揃ったら、再度住まい情報センターに行って、申込を行いましょう!
行く前には、必ず全部の書類がそろっているか確認しましょうね。
申込にかかる時間は約20分ほどでした。
利子補給制度を申し込んでから、1年ごとに提出しないといけない書類もあるので、それに関しても詳しく説明がありましたよ。
【まとめ】大阪市の新婚・子育て世帯の利子補給制度
大阪市の新婚・子育て利子補給制度の概要はお分かりいただけましたでしょうか?
詳しい申込条件は、大阪市の公式ホームページ・パンフレット・窓口で調べることができるので、この記事での詳細の説明は省きましたが、申込までの流れをお分かりいただけたら幸いです!
- まずは、自分で制度について調べる
- 相談窓口に行って、より詳しい情報を知る
- 必要書類を集める
- 再度窓口に行って、実際に申し込みを行う
この4ステップで考えてくれれば、初めての申し込みでもスムーズに申請することができますよ^^
ぜひ大阪市の素敵な制度を有効活用して、浮いたお金を、育児費に使ったりちょっと贅沢に旅行したりしちゃいましょう★