大阪三大夏祭りのひとつである「愛染まつり」。毎年6月30日から7月2日にかけて行われるこのお祭りは、大阪で一番早い夏祭りです。そんな「愛染まつり」を盛り上げてくれる令和6年度愛染娘が、オーディションを経て決定しました!
「愛染まつり」とは一体どんなお祭りなのか、2024年の愛染娘には誰が選ばれたのか、詳しくご紹介します!
目次
愛染まつりってどんなお祭り?
「愛染まつり」は、四天王寺の分院、愛染堂勝鬘院(あいぜんどうしょうまんいん)で行われる夏祭り。
毎年、6月30日、7月1日、7月2日の3日間に渡って開催される、大阪で一番早い夏祭りです。
天神祭、住吉祭と並んで「大阪三大夏祭り」としても知られています。
そんな愛染まつりは、なんと聖徳太子の時代から1400年以上も続いており、日本最古の夏祭りとして市指定無形民俗文化財にも登録されています。
宝恵駕籠パレード
初日の30日には、てんしばを出発して愛染堂までを練り歩く宝恵駕籠パレードが行われます。
鮮やかに彩られた宝恵駕籠に愛染娘さんたちが乗り込み、「愛染さんじゃ、ほーえーかーご、べっぴんさんじゃ、ほーえーかーご、商売繁盛、ほーえーかーご」という掛け声と共に、天王寺の町を練り歩きます。
パレードのゴールである愛染堂に到着した後は、国の重要文化財にも指定されている多宝塔の前で駕籠上げが行われます。駕籠上げは、愛染娘が乗った宝恵駕籠を、担ぎ手である愛染男組の方々が力いっぱい持ち上げて揺らすというもの。
駕籠上げされている愛染娘を一目でも見ようとたくさんの方が集まる、愛染まつりの中でも特に盛り上がるイベントです。
夏越しの祓え大法要
同じく30日には、夏越しの祓え大法要が行われます。
総本山四天王寺の僧侶の方々が多宝塔に集い、無病息災などを祈って厳修されます。荘厳な伝統行事です。
演芸奉納
「摂州地車囃子(せっしゅうだんじりばやし)かずら」や「堺すずめ連仲囲巣連」による演芸奉納も行われます。
鳴り物や踊りでお祭りをさらに盛り上げてくれること間違いなし!
縁日屋台の出店
お祭りには欠かせない縁日屋台ももちろん出ますよ!
ここ数年はコロナの影響で規模を縮小させており、縁日屋台の出店の無い年もありましたが、去年から復活しました!今年はどんな屋台が並ぶのか、楽しみですね。
ご本尊の特別開帳
出典:愛染堂
愛染堂のご本尊「愛染明王」や、多宝塔のご本尊「大日大勝金剛尊」の特別開帳も行われます。
普段は見ることのできない秘仏なので、仏像マニアの方もそうでない方も必見です!
愛染娘って何者?
そんな愛染まつりを盛り上げる一役の担っているのが、愛染娘です。
毎年愛染まつりの期間中の表敬訪問や取材対応、宝恵駕籠(ほえかご)に乗ってのパレードの参加、境内で花守りの授与を行うなどの役割を持つキャンペーンガールです。
この愛染娘は、毎年一般公募で募集され、一次審査(書類審査)と二次審査(面接)を経て10人ほどが選ばれます。
2024年の愛染娘はこの8人!
昨年まではコロナの関係でお祭りの規模を縮小していたことに伴って、公募されていなかった愛染娘。2024年の今年は、7年ぶりに一般公募でのオーディションが開催されました。
一次審査と二次審査を勝ち抜き、今年の愛染娘に選ばれたのは、この8人!
1人ひとり紹介していきましょう!
木原愛理さん
愛染娘に応募した理由は?
「学生の頃から愛染娘に憧れていたのですが、学業が忙しくて応募することができなかったんです。社会人になってからも気になっていたものの、その間にコロナなどの影響で募集が停止されるなどがあってなかなか機会がなったところから、今年ようやく一般公募復活ということで挑戦してみました。」
愛染まつりに向けての意気込みをどうぞ!
「今年は1日目は日曜日ということもあり、たくさんの方が来られると思うので、私自身も楽しんで、みなさんも楽しませられるような存在になれるよう頑張ります!」
岡田真緒さん
愛染娘に応募した理由は?
「お祭りが大好きで、学生時代から天神祭りなどのお祭りのお手伝いをしてきました。それがとても楽しかったので、今度は同じく大阪の三大祭りである愛染まつりに、愛染娘として関わりたいと思いチャレンジしました。」
愛染まつりに向けての意気込みをどうぞ!
「せっかく選んでいただいたので、暑さに負けない素敵な笑顔で頑張りたいなと思います!」
中山真珠さん
愛染娘に応募した理由は?
「大学生の頃に愛染女組として愛染まつりに関わらせてもらった後、大学を卒業し、しばらく関西を離れていました。その間、コロナなどの影響で愛染まつりの形が変わっていったのを遠くから見ていました。昨年から関西に戻ってきたこともあり、「せっかく帰ってきたので何かお手伝いがしたい」と思い、初心に帰る気持ちで応募しました。」
愛染まつりに向けての意気込みをどうぞ!
「愛染まつりは、10年近く関わらせてもらっていることもあって、自分の中でもすごく思い入れのあるお祭りです。大阪の夏は愛染まつりが無いと始まらないと思っているので、来てもらった方と一緒に楽しめるよう、にっこり頑張っていきたいと思います!」
福本愛莉さん
愛染娘に応募した理由は?
「親族がお寺の家なのでお手伝いをすることも多く、なかなかこの時期にお祭りに関わることができなかったのですが、お祭りや浴衣を着るのが大好きなこともあり、社会人になって「やっぱり挑戦してみたい」と思い応募しました。」
愛染まつりに向けての意気込みをどうぞ!
「名前に福と愛が入っているので、幸福と愛をみなさんにお届けしたいと思います!」
奥西愛美さん
愛染娘に応募した理由は?
「教育実習の際にお世話になった大阪市の小学校でボランティアをしていた際に、小学生から愛染まつりの話を聞いて存在を知りました。名前が愛美ということもあり「愛染さん」の「愛」と「べっぴんさんじゃ」の「美」ということで、愛染まつりに携われたらいいなと思ったのと、自分が教員になった時に「先生実は愛染娘やっててんで」と言いたくて、応募しました。」
愛染まつりに向けての意気込みをどうぞ!
「来てくださった方が楽しまれることはもちろん、来年大阪万博が開催されるこの地がより盛り上がっていくよう、また、晴れ女なのでお祭りの3日間晴れるよう、笑顔で頑張りたいと思います!」
上園知佳さん
愛染娘に応募した理由は?
「地元が天王寺なので、小さい頃からずっと来ていた大好きなお祭りが愛染まつりでした。規模が縮小して愛染娘の募集も停止などがあった数年間を経ての今年の募集だったので、お祭りを盛り上げるお手伝いをしたいと思って応募しました。」
愛染まつりに向けての意気込みをどうぞ!
「暑さに負けず、元気に明るく頑張りたいと思います!」
西原愛さん
愛染娘に応募した理由は?
「お祭りが好きで、小さい頃から愛染まつりにも遊びに来ていたことから愛染娘に憧れて、なりたいなと思って応募しました。」
愛染まつりに向けての意気込みをどうぞ!
「来られる方に笑顔と幸せを届けられるように頑張ります!」
大森悠未さん
愛染娘に応募した理由は?
「日本最古の夏祭りでもあり、無形民俗文化遺産にも選ばれているということから、そんな伝統行事に関われるのはすごく貴重な機会だなと思ったことと、お祭りが好きだという想いがあったことから応募しました。」
愛染まつりに向けての意気込みをどうぞ!
「大森という名前にちなんで、元気”おおもり”で頑張りたいと思います!」
オリエンテーションの様子
今年の愛染娘に選ばれた8人へ、お祭り当日の流れや愛染娘としての心構えなどの説明が行われるオリエンテーションが先日開催されました。
オリエンテーション当日は、私服姿の愛染娘が愛染堂に集合。住職や世話人、愛染娘OGから、お寺やお祭りの歴史の説明や、愛染娘の役割を教わりました。
お祭りに欠かせない、愛染娘だけが着られる浴衣一式もここで受け取ります。
写真を撮影する際の立ち位置の確認や、大阪締めの練習も。
さらに、お祭り当日に乗る宝恵駕籠(ほえかご)ともご対面!
実際に宝恵駕籠に乗る練習も行われ「思ってたよりも揺れる!」とみなさんびっくりしていました。
それでも練習から笑顔を絶やさない今年の愛染娘さんたち、さすがです!
まとめ
「愛染まつり」は伝統ある大阪の夏祭り!
そんな愛染まつりを盛り上げる今年の愛染娘さんたちに会えるのは6月30日、7月1日、7月2日の3日間。
宝恵駕籠パレードに夏越の祓え大法要、秘仏本尊の特別ご開帳、演芸奉納、露店の出店など、盛りだくさんの「愛染まつり」。毎年多くの方で大にぎわいの3日間です。
お祭りの期間中は、ぜひ愛染堂に足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳細
愛染まつり | |
開催期間 | 毎年6/30~7/2 |
開催地場所 | 愛染堂(勝鬘院) |
住所 | 大阪市天王寺区夕陽丘町5-36 |
地図 | Googleマップ |
アクセス | 大阪メトロ「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅より徒歩1分 |
公式サイト | 愛染堂(勝鬘院) |