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いつやってくるのかがわからないのが天災です。もしもの時に備えがあるのと、ないのとでは体の動き方が全く違うそうですよ。

しかし、消防訓練や避難訓練などは、子供の頃以来やっていないって方がほとんどではないでしょうか?普段から消火活動や応急救護なんて練習出来ないし… そんなお悩みを抱いていたあ・な・た!大阪市阿倍野区に体験型防災学習施設「あべのタスカル(大阪市立阿倍野防災センター)」があるのをご存知でしょうか??

いざという時の防災知識を楽しく学び、体験できるんです!しかも入場無料で!!これは一度、親子で行っておくべきですよ。

今回はそんな気になる施設、あべのタスカルに潜入してきました!

※写真は、2016年に撮影されたものです。

アクセス

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あべのタスカル(阿倍野防災センター)は「あべのフォルサ」というビル内にあります。

地下鉄谷町線「阿部野駅」2号、7号出口より西へ約300m
地下鉄御堂筋線「天王寺駅」12号出口より南へ約600m
JR「天王寺駅」中央改札口より南へ約700m
近鉄南大阪線「大阪阿部野橋駅」西口改札より南へ約600m
阪堺上町線「阿倍野駅」西へ約200m
各駅からあべのフォルサまで徒歩5分~10分弱となります。

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阿倍野フォルサには阿倍野防災センターの他にも、市立屋内プールや市の災害備蓄倉庫もあるんですよ。

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阿倍野防災センターは3階です!

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入口で防災センターのキャラクター達が出迎えてくれますね!皆さんは災害対応ロボットだそうで、大きいのがマグニドン、下段左からセーフくん、消しタロウ、パスカルの4体! 笑顔が素敵ですね~。僕も仲間に入れて欲しい(笑)。

入口正面の様子です

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防災センター入口には手荷物用のロッカーがあります。100円かかりますが、返金式なので使用後はコインの取り忘れにご注意を!

あらやだ、悪い顔して、いやらしい手つきしてた(笑)!

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館内での飲食は禁止です。ちゃんと我慢してしっかり防災訓練をしましょう!

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館内に入ると早速、緊急時の備蓄品が紹介されています。リュックに一週間分の荷物が入っていて担ぐことが出来ます!おも~い!

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いや~ん、かわいい!キティちゃんの防災グッズまで!これならお子様用にもなりますね。

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世界の緊急車両が展示されています。かっこいいですね~。ファイヤーマン徹子です!うん?自分で言っておきながら、どういう事だ(笑)?

地震災害体験ゾーン

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「地震災害体験ゾーン」は消火活動や応急救護、119番への通報など、体験するブースの内容によって各種コースに分かれています。 僕は全てのブースを体験できる約100分のAコースを体験することにしました!しっかり体験してやりましょう! ツアー参加の受付を済ませ、開始まで「防災学習ゾーン」でお勉強です。

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家庭で事故やケガが起こったら時の対処法や、災害に備えた防災カルテなどお役立ち情報がいっぱいです!

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災害救助の模様なども展示されていました。

バーチャル地震コーナー

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「バーチャル地震コーナー」からツアー開始です!まずは大型スクリーンのある部屋へと通されます。

この大型スクリーンでTV番組を見ている途中で地震が発生して座席が揺れ、緊急地震速報が画面に流れて外に避難する!というストーリーで防災センターの各ブースが体験出来るようになっています。

しっかりベルトをしめておきましょうね。より臨場感を感じるためには前より2列目に座るのがおススメだとか!

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スクリーンは撮影できなかったのですが、僕の顔を見ていただければ結構な揺れだったのが伝わるかと…バーチャルとはいえビックリしました!それでは外に避難して地震災害体験スタートです!!

火災発生防止コーナー

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先程発生した地震直後の部屋へ移動します。ガスコンロやストーブの火を止め、火災発生の危険性のあるものを見つけ出し火災の発生を未然に防いでいきます!

煙中コーナー

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出典:https://www.abeno-bosai-c.city.osaka.jp/bousai/bsw/a/a/bswaa010.aspx

煙の充満している廊下を姿勢を低くしてすばやく避難していきます!

当然本物の煙ではありませんが、それでも視界がふさがれて怖いです。けっこうな量で写真を撮る事が出来ないくらいのリアリティ!

初期消火コーナー

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台所から火が出ています、すぐに消し止めないと! この消火器から実際に水が出て、燃え盛る画面に向かって噴射します!炎に惑わされず、燃えているものに直接噴射するのが大切だそうです!

119番通報コーナー

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なかなか119番に電話をかけることってないですよね?いざって時に落ちついて通報できるようにしっかりと練習しておきましょう。 まずは落ち着いて、火災や事故などの状況を伝えましょう。

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目の前のモニター画面に、住所や通報内容が出ますので指示に従い伝えます。緊急時、あわてて10円玉やテレホンカードを探さなくても公衆電話からはすぐに通報できるようになっているそうですよ!

液晶ディスプレイのついているデジタル公衆電話では受話器を上げてそのまま119番をプッシュすればOKです。 液晶のついていないアナログ公衆電話では受話器をあげ、緊急通報ボタンを押した後に番号を押してください。

※ 110(警察)118(海上保安)119(消防、救急)は全てこの方法で使用可能だそうです。

消火コーナー

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リアルに再現された災害直後の町の様子! よく見ると…大変です!民家の2階が燃えています!かじさん家が火事です!(表札っ!!)

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消防ポンプが収納されている保管庫です。可搬式ポンプの使い方を学ぶことができます! それではレッツ消火!

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出典:https://www.abeno-bosai-c.city.osaka.jp/bousai/bsw/a/a/bswaa010.aspx

ここまでリアルな練習が出来れば、万が一の場合に少しは心の余裕が持てそうですね。

救出コーナー

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救助体験コーナー「親切商店」さん。 建物が今にも倒壊しそうですが、中に人が残っていたら大変です!大丈夫ですか~??

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災害時、建物の下敷きになっている人の救出方法です。ジャッキやてこを利用して被さっているものを取除きます。

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バールやボルトクリッパーなど、普段手にすることのない道具が並んでいます。一度手にしておくと次が使いやすいですね。

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ジャッキを使って救出!火事場の徹子力も必要ですが、正しい知識と経験に勝るものはありません!

応急救護コーナー

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続いては止血や骨折の固定の仕方などが学べる応急救護体験です。

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止血方法を学びます。ガーゼなどがなくても傷口をハンカチなどで強く抑え、圧迫して止血しましょう!

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骨折したときの添え木の代わりに、ダンボールをハンカチで固定します。

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この腕をつっている三角巾も実は…

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ビニール袋の両端を切り取り筒状にしたものでした! こうした身近なもので代用できるアイデアはかなり役立ちそうです!!

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小さいお子様がいらっしゃる方など、応急救護の知識は災害時以外にも必要な場面が出てくるかもしれません。ぜひ体験することをお勧めします!

リアルに再現された災害後の町並み

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この町並みは本物の建材を使って再現されていて、細部までリアルに作りこまれています。

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大地震の怖さがリアルに伝わってきて、ちょっと呆然としてしまいました。。

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ここでは、地震の揺れが治まった後でも危険な箇所があるというのが体験できます。

それにしてもこのショットバーの看板 、「DANGER」って…と思っていたら!

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ガタンっ!!危ない、落ちてくるっ!! どこまでも勉強になるところばかりです。災害後どこに危険箇所があるか分かりませんが、色々と気にして歩く必要がある事がわかりますね!

そしてこの「DANGER」以外にも、看板にある生命保険会社の名前とか、不動産屋、アパート名など各所に大阪ならではの小ネタが隠れています!前の写真にも出てきていますので探してみてくださいね。

震度7地震体験コーナー

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それではいよいよ、震度7の巨大地震を体感できるコーナーです。 東日本大震災や阪神・淡路大震災など、実際に起きた8つの地震を選択し体験できるそうです。

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安全を考慮して身長制限があります。120センチ以下の方はごめんなさい。

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壁に「兵庫県南部地震」と出ていますが、これが1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災時の地震の事です。

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最大震度7の揺れに、ずっと口が開きっぱなしでした。

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続いて「南海地震」です。 近い将来に必ず起こるといわれている南海トラフの地震ですが、これは1946年に発生した地震です。

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さ、先程とは~ゆゆゆ揺れのた、だ、タイプが~違ううううそうでっす!! 実際は喋ることなどできず、しっかりと踏ん張っていないとひっくり返りそうなくらい激しい揺れです。子供の頃の避難訓練を思い出しました。日頃からの備えが本当に大切ですね!

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出典:https://www.mlab.ne.jp/

体験コースを受講すると修了証がもらえ、スタンプラリーでは各ブースのスタンプを5つ集めれば記念品ももらえますよ!

特別イベントもあります

夏休み中など、通常時にはない特別イベントも用意されています。

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僕の行った日には、防火服を着て消火活動体験ができるというイベントをやっていました。 着替えを手伝ってもらっていますが…実際の消防士さんは出動時には30秒足らずで着替えが完了するんだとか!

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準備完了!防火服に着られている感がすごいですね。

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ホースの持ち方などを教えて頂きます。これは真剣に聞かなければ!

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炎が立ち上る巨大モニターに向かって消防訓練開始です!!よく見ると結構な水圧で、係りの方に手を添えて支えてもらっていました。

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やだ~、なかなか消えな~い!なんて言ってる場合ではありませんよ!お隣は真剣な目をしていました。練習で出来ないことが本番で出来るわけがありません。

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続いては電動消防車に乗せていただきました。これでもかなりカッコイイですね!

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本当はお子さんが乗って記念撮影するようなのかな?ナンバープレートも「119」です。 消防士体験、夏休みの自由研究にもピッタリですね!

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この上着だけでも結構な重さがありました。服やヘルメット、長靴や手袋、ライトなどの装備品を含めると総重量が15キロ~20キロにもなるそうですよ!

この他にも親子で防災を体験できるスクールがあったり、応急手当て教室など色々なイベントが開催されています。

まとめ

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地震の多い国、日本に住んでいる私達にとって普段から災害時の動き方、防災の知識を持っておくのは必要なことですね。

消火活動や応急救護を始め緊急時の公衆電話の使い方まで、大阪で防災体験が出来るのがあべのハルカスを臨む阿倍野区にある「あべのタスカル」(阿倍野防災センター)です。

親子で体験すれば、普段から「何かあったとき」のイメージを作り上げるのにも役立つ施設となるでしょう!

時期によれば、夏休みの自由研究にもピッタリな特別イベントなども開催されていて、なんと嬉しい入場無料!

ぜひ皆さんもあべのハルカスのついでに、タスカルにも一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

あべのタスカル(阿倍野防災センター) 詳細
定休日 :水曜日・毎月最終木曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
営業時間:10:00~18:00
電話  :06-6643-1031
アクセス:地下鉄谷町線「阿部野駅」2号から徒歩4分
リンク :公式HP
住所  :大阪市阿倍野区阿倍野筋3丁目13−23
地図  :Googleマップで地図を確認する