岸和田城と言えば、岸和田の人気観光スポットのひとつ。

歴史を感じる石垣や濠をはじめ、戦後復興された天守や、国指定名勝である「八陣の庭」など見どころがたくさん!

春になれば辺りがピンク色に染まる桜の名所でもあります。

そんな岸和田城の魅力から観光情報まで、歴史ライターの“帯刀コロク(たてわきころく)”がご紹介します!

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  • 岸和田城の歴史


    岸和田城が築かれたのは今から500年ほど前、室町時代頃のことと考えられています。

    この城の主は時代とともに変わっていますが、戦国時代には織田信長の元で戦ったり、豊臣秀吉が前線基地として利用したり、重要な防衛拠点として機能してきました。

    江戸時代には岸和田藩主・岡部氏代々の居城となり、紀州藩の動向を監視する役目もあったという説があります。

    現在見られる天守閣は昭和29(1954)年に再建されたもので、本来の天守は文政10(1827)年に落雷で焼失したと伝わっています。

    岸和田城跡(千亀利公園)の見どころ

    岸和田城は別名を千亀利(ちきり)城ともいい、その城跡は「千亀利公園」として整備されています。

    現在では主に二の丸跡本丸跡が残っていますが、城内の風情たっぷりな景観が広がる散策スポットでもあります。

    以下に見どころをご紹介していきましょう!

    二の丸広場

    松林が広がる散歩コース


    二の丸広場には松林が広がり、気持ちのいい木陰のお散歩コースとなっています。

    敷地内に建てられたレストランやトイレなどは、お城の雰囲気にマッチする櫓(やぐら)風の建物になっていますよ!

    また、市民武道場の“心技館”もここにあります。お城の中の武道場というと、まるでかつての藩校に通っているかのような気分を味わえそうですね♪


    二の丸広場から本丸方面を向くと、そこには岸和田城天守閣の姿が!

    実際に見てみると想像以上に大きく、堂々とした迫力に圧倒されます。

    「水城」であった名残を感じる景色


    かつての海岸線は今よりずっとお城の側にあり、「水城」であった岸和田城の姿を想像すると楽しくなってきますね!

    二の丸・本丸の周りに濠を張りめぐらせた岸和田城は、平地よりも高台に築かれたことがよくわかります。


    二の丸の西端から南側を望むと、天守と本丸隅櫓の姿がとてもかっこよく見えます!

    濠の深さと高さもよく確かめることができ、岸和田城が要塞であったことを思い出させますね。

    石組に刻まれた“刻印”


    二の丸西端の石組みには、実は刻印が残っています。

    かつてお城づくりの際には、石の産地やどの武将家が提供したものかわかるようなマーキングが施されることもありました。

    岸和田城の石垣では、刻印がどこにあるかわかりますか?

    みんなで探してみましょう!

    本丸跡

    岸和田城の中心である「本丸」にも見どころがいっぱいです!

    櫓門と隅櫓


    二の丸と本丸をつなぐ橋を渡ると、いよいよ岸和田城の中枢部へと入ります。

    本丸正面には櫓門と隅櫓が立ち並び、さらにお城っぽさがアップしていますね!

    櫓(やぐら)というのは「矢倉」のことで、文字通り武器庫として使われたり見張りの兵の詰所になったり、様々に用いられた建物です。


    本丸櫓門の裏側。

    この門の上が櫓になっていて、戦闘時には守備兵が詰めたり、攻めてくる敵を迎え撃ったりたりするそうです。

    本丸を守る石垣


    本丸を守る石垣。補強のために二段になっている部分がありますね。(※写真右側)


    アップにしてみました!本丸石垣を補強するために、石を重ねている様子がよくわかります。

    犬走り

    また、岸和田城には石垣の水面近くに通路のような「犬走り」という構造があります。

    これは比較的もろい石材で組まれた石垣を補強する役割があり、全国的にもたいへん珍しいものだそう。

    濠の水位にもよりますが、ぜひチェックしてみてくださいね!

    天守

    昭和に再建された3層天守


    いよいよ天守に到着です!近くで見上げると大迫力!

    向かって右が岸和田城天守、そして左が小天守です。

    先に述べた通りこれらは昭和に再建されたものですが、江戸時代の焼失後に幕府へ提出した再建プランに近い構造となっています。

    現在は3層の天守ですが、絵図に残っている本来の天守は、5層の高さを持つものでした。


    南東側から見上げた天守。

    白壁に空いた小さな穴は「鉄炮狭間(てっぽうざま)」といここから銃身を突き出して敵を狙います。

    お城は守るだけでなく、迎え撃つ攻めの機能も持っていることがよくわかります。

    天守閣展望台からの景色


    天守閣最上階は展望台に。

    よく晴れた日には、北方(海の方)のはるかに六甲山を望むことができます。

    かつてはこの眼前すぐ近くまで海岸線が迫っていました。


    天守から東側に視線をめぐらせると、大阪府最高峰の金剛山地を見渡すことができます。

    岸和田という地は海と山に挟まれた交通の要衝であり、歴史的に南海の防衛拠点として重視されてきた理由がよくわかりますね。

    天守閣内は資料館になっており、岸和田城や藩主・岡部氏関連の貴重な歴史史料を間近で見ることができます。

    ただし展示品の写真撮影は禁止なので、撮ってもいい場所を学芸員さんにしっかり聞いてから入城しましょうね!

    ※岸和田城天守閣は、2021年6/20まで臨時休業

    石垣に残る“矢穴”の跡


    天守台の石垣には、矢穴を確認することができます。

    矢穴とは大きな石を割るために打ち込んだ、楔(くさび)の跡のこと。

    人力での大規模工事のすごさを、リアルに感じさせる見どころですね!

    八陣の庭


    岸和田城天守前、本丸広場でひときわ目を引くのが「八陣の庭」です。

    これは作庭家・重森三玲が昭和28(1953)年に築いた枯山水庭園で、平成26(2014)年に国の名勝として指定されています。

    三国志で知られる諸葛孔明の戦術・八陣の法をテーマとしており、中央を大将として天・地・風・雲・鳥・蛇・龍・虎になぞらえた石組みを配置しています。

    三国志好きにもたまらない一面をもった岸和田城です♪

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    お祭りの時期には、こんな風にライトアップされた八陣の庭を天守から見下ろすことができます!

    城主になった気分で、諸葛亮の兵法に思いを馳せるのも乙な楽しみ方ですね。

    闇に浮かび上がる幻想的な庭と、岸和田の明かりを一望できる夜の天守は超おすすめですよ!


    「八陣の庭」についての現地案内版。

    実は、この庭は天守閣の再建以前に取り組まれ、将来天守の高みから見下ろすことを願って造られました。

    岸和田という土地で、お城の象徴として天守閣の建設が待望された証といえるでしょう


    岸和田城の現地案内板では、かつての縄張り(※城の全体像の設計)の様子をうかがえます。

    何重にも張り巡らされたお濠は、まるで水のバリアかのよう!

    かつての岸和田城の、鉄壁の防御網をイメージしてみるのも楽しいですね♪

    岸和田城でグルメを楽しむなら


    岸和田城の二の丸内には「岸和田城二の丸広場観光交流センター(写真右手)」があります。

    こちらには、観光の合間にランチも頂けるイタリアンレストラン「クラブ・コントラーダが併設されています!

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    お城とイタリアンのコラボも、またオツな組み合わせですね♪なんとウエディングも可能だそうですよ!

    クラブ・コントラーダ 詳細

    営業時間 :午前9時~午後10時(飲食提供は、午前11時~午後10時)
    定休日  :年中無休
    電話番号 :072-433-0022
    住所   :大阪府岸和田市岸城町7−22 二の丸広場観光交流センター内
    アクセス :南海本線「岸和田駅」または「蛸地蔵駅」より、徒歩約10分(岸和田城二の丸広場観光交流センター内
    地図   :Googleマップ
    公式サイトクラブ・コントラーダ

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    岸和田城は桜の名所!お城まつりも要チェック


    樹々の緑ゆたかな岸和田城は、春には桜が咲き誇る名所でもあります。

    毎年行われている「お城まつり」では、花と城の素晴らしい共演を楽しむことができますよ!

    桜+お城という100点満点の光景ですが、岸和田城の魅力はなんといっても「花・城・水」の間合いの近さ!

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    雪洞の灯りもときに妖艶に、桜とお城のコントラストを際立たせてくれます。

    自分だけの、絶景アングルを探しに行ってみましょう!

    岸和田市 お城まつり 詳細

    時期   :例年4月初めごろの10日間ほど
    イベント :スタンプラリー
          天守閣夜間開場
          八陣の庭ライトアップ
          ……etc.
    公式サイト岸ぶら(岸和田市 お城まつり)

    開館日・入場料


    岸和田城天守の開館日や入場料はこちらです。中学生以下は無料という嬉しいお値段です♪

    岸和田城天守

    営業時間 :午前10時~午後17時(最終入城は午後16時30分)
         ※2021年6/20まで臨時休業
    天守定休日毎週月曜日
         (※月曜日が祝日・休日の場合、及びお城まつり期間中は開場 )
         年末年始(12月29日~1月3日)
         展示替の期間(臨時休場 ※詳しくは公式の通知を参照)
    天守入場料大人300円/中学生以下 無料
         団体割引 有料人数25名以上 入場料3割引
         3館共通券 大人700円(岸和田城・岸和田だんじり会館・きしわだ自然資料館の3館に入場可)
    電話番号 :072-431-3251
    地図   :Googleマップ公式サイト岸和田城

    岸和田城への行き方(アクセス)

    最寄り駅は「岸和田駅」「蛸地蔵駅」


    岸和田城への最寄り駅は、南海本線「岸和田駅」、または「蛸地蔵駅」です。どちらの駅からも徒歩約10分程度。

    どちらの駅からも海側(西側)方向に向かいます。

    周辺の駐車場情報

    車の場合、高速道路は阪神高速4号湾岸線「岸和田南」で下車。

    岸和田城の専用駐車場はありませんが、城周辺に駐車場は複数あります

    ①岸和田市営駐車場 詳細

    車種  :普通車・マイクロバス・大型車
    台数  :25台・身障者用1台
    駐車料金:普通車 2時間2,000円 以降1時間ごとに100円
         マイクロバス 2時間1,000円 以降1時間ごとに200円
         大型車 2時間2,000円 以降1時間ごとに300円
    定休日 :毎週月曜日
    営業時間:午前9時30分~午後5時
    住所  :大阪府岸和田市本町11-29⇒Googleマップ
    ※現在臨時休業中

    ②岸和田市役所第4駐車場 詳細

    車種  :普通車・2t車まで
    台数  :69台
    駐車料金:最初の30分は無料 以降1時間ごとに100円
         初回は2時間100円 以降1時間ごとに100円
         入庫当日最大1,000円
    定休日 :なし
    営業時間:24時間
    住所  :大阪府岸和田市本町11-29⇒Googleマップ

    ③タイムズ五風荘

    車種  :普通車(高さ2.1mまで)
    台数  :105台
    駐車料金:午前11時~午後10時30分 1時間ごとに220円
         午後10時30分~午前11時 1時間ごとに110円
         入庫当日最大880円
    定休日 :なし
    営業時間:24時間
    住所  :大阪府岸和田市岸城町19⇒Googleマップ

    周辺の観光スポット

    岸和田城周辺の観光スポットもキープしておきましょう。

    天守閣への入場を含めた3館共通チケットもあるため、お得に岸和田観光ができますね!

    岸和田だんじり会館

    岸和田といえばだんじり、だんじりといえば岸和田!

    そんな岸和田の象徴たる、だんじり専門のミュージアムが「岸和田だんじり会館」です。

    実物のだんじり展示や、27面ものスクリーンに映し出される映像で祭りの様子を疑似体験することができます。祭りの花形である「大工方」の気分を体験できるコーナーや、お囃子の楽器・だんじり職人の技巧などの解説も。

    ここでもっともっとだんじりのことを深掘りして、お祭りを100倍楽しんじゃいましょう!!

    岸和田だんじり会館 詳細

    営業時間 :午前10時~午後17時(最終入館は午後16時)
          ※2021年6/20まで臨時休業
    定休日  :毎週月曜日
         (ただし月曜日が祝日・日の場合は開館 )
          年末年始(12月29日~1月3日)
         (臨時休場 ※詳しくは公式の通知を参照)
    入館料  大人600円/小・中学生300円
          団体割引 25名以上 大人400円/小・中学生200円
          3館共通券 大人700円(岸和田城・岸和田だんじり会館・きしわだ自然資料館の3館に入場可)
    電話番号 072-436-0914
    住所   :大阪府岸和田市本町11-23
    アクセス :南海本線「岸和田駅」または「蛸地蔵駅」より、徒歩約10分
    駐車場  :岸和田市営駐車場
    ※現在臨時休業中
    駐車場詳細データ

    地図   :Googleマップ
    公式サイト岸和田だんじり会館

    きしわだ自然資料館


    出典:きしわだ自然資料館

    岸和田の魅力はお城や祭りだけではなく、太古の昔にさかのぼるその歴史にも根差しています。そんな悠久の時を体感できるのが「きしわだ自然資料館」

    モササウルスや、岸和田で発見された「キシワダワニ」の化石など、貴重な展示を間近で見ることができます。

    また、チリメンジャコに混ざったさまざまな生き物、「チリメンモンスター」の名付け親がこの資料館でもあります。

    きしわだ自然資料館 詳細

    営業時間 :午前10時~午後17時(最終入館は午後16時)
          ※2021年6/20まで臨時休業
    定休日  :毎週月曜日
         (ただし月曜日が祝日・日の場合は開館 )
          祝日・休日の翌日
          毎月末日(12月は28日、土曜日・日曜日・祝日にあたる場合は開館)
          年末年始(12月29日~1月3日)
         (臨時休場 ※詳しくは公式の通知を参照)
    入館料  大人200円(特別展期間中は400円)/中学生以下 無料
          団体割引 25名以上 大人140円(特別展期間中は280円)
          3館共通券 大人700円(岸和田城・岸和田だんじり会館・きしわだ自然資料館の3館に入場可)
    電話番号 :072-423-8100
    住所   :大阪府岸和田市堺町6番5号 きしわだ自然資料館
    アクセス :南海本線「岸和田駅」より、徒歩約15分
          南海本線岸和田駅より地域巡回ローズバス「南ループ」に乗車、「市役所前」又は「大手町」下車後徒歩5分
          (平日のみ)
    駐車場  :資料館裏手に7台分あり

    地図   :Googleマップ
    公式サイトきしわだ自然資料館

    まとめ

    いかがだったでしょうか?岸和田城、見れば見るほど風情のあるいいお城ですね!

    関空から電車で大阪都心に向かわれる方は、車窓から見える天守閣に「あ!あれはなに城だろう?」と思った経験があるかもしれません。

    歴史の詰まった、大阪府下に2つしかない天守閣のもう一方。

    そんな岸和田城に、ぜひご来城ください!!

    岸和田城 詳細

    営業時間 :午前10時~午後17時(最終入城は午後16時30分)
          ※2021年6/20まで臨時休業
    天守定休日毎週月曜日
         (ただし月曜日が祝日・休日の場合、及びお城まつり期間中(4月1日~15日)は開場 )
          年末年始(12月29日~1月3日)
          展示替の期間(臨時休場 ※詳しくは公式の通知を参照)
    天守入場料大人300円/中学生以下 無料
          団体割引 有料人数25名以上 入場料3割引
          3館共通券 大人700円(岸和田城・岸和田だんじり会館・きしわだ自然資料館の3館に入場可)
    電話番号 :072-431-3251
    住所   :大阪府岸和田市岸城町9番1号
    アクセス :南海本線「岸和田駅」または「蛸地蔵駅」より、徒歩約10分
    駐車場  :周辺にあり

    地図   :Googleマップ
    公式サイト岸和田城

    帯刀コロク

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