『食育』という言葉をご存じでしょうか?
食育とは、『生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てること』。(農林水産省ホームページより)
食べることは私たちにとってなくてはならないものですよね。だけど、普段から食べることを真剣に考える機会はそうそうありません。
と、思っていたら…和泉市には、食育を体験できる施設『たべるたいせつミュージアム』があるんです!
いったいどんな施設なのか…泉州出身ライターの三井 玲衣が体験してきました!
たべるたいせつミュージアムとは?
『たべるたいせつミュージアム』は年間約2.5万件もの検査実績がある『商品検査センター』と『食育と食べることの大切さ』を学べる施設がひとつになったミュージアムです。
『食の安全について学ぶ』
『食にかかわる体験から学ぶ』
『食べることの大切さを学ぶ』
この3つのコンセプトをもとに運営されています。
2015年4月に開館し、和泉市民のみならず大阪府内外からもたくさんの人々が訪れます。これまでの来場者数はなんと5万人超え!(2018年11月時点)
すごい数だ…!
ミュージアム入り口では、Pepperが出迎えてくれます!胸のタッチパネルでいろいろと遊べます♪Pepperに「もっと笑って!」といわれ、写真を撮られました(笑)。
また、受付でスマホアプリをダウンロードすると、自動で順路案内やガイドをしてくれます。ダウンロードしておくと便利ですよ!
「食育」を楽しく学べる5つのゾーン
たべるたいせつミュージアムの中は5つのゾーンにわかれています。それぞれでどんなことが体験できるのでしょうか?楽しみです!!
オリエンテーションゾーン
入ってすぐにあるのがオリエンテーションゾーンです。ミュージアムのマスコットキャラクター”とまとちゃん”が、ビデオでミュージアムの紹介をしてくれますよ!
とても分かりやすいので、施設でどんなことをして遊んで学べるのかがよく理解できます。
また、このようなミッションシートも用意されています!
それぞれのゾーンで展示物を見ながら、シートの問題の答えを埋めていくというもの。
『小学3、4年生』『小学5、6年生』『中学生以上(大人)』と難易度がわかれていますので、みんなでシートを見ながら学習していきましょう!
ワークショップゾーン
ワークショップゾーンはオリエンテーションゾーンの真後ろにあります。
こちらではメーカー協力のもと、ワークショップが行われたり、食育の専門家や講師などを招いて味覚体験や微生物実験などの体験プログラムが催されています。
石鹸をつくったり、ポン酢をつくったりと、楽しいイベントがたくさん!週末は親子連れで大賑わいなんですよ!
10人以上の団体は前もって予約をしておくと、ガイドさんが付いてくれたり、スタッフによるワークショップを利用することもできます。
団体見学以外では土日を中心にワークショップが開催されるので、参加したい方は公式ホームページのご予約フォームをご覧ください。
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たべるたいせつミュージアムではスタッフが小学校や幼稚園に出向き、食育の出前授業も行っています。これまで行った学校は100校以上!
写真は『2種類の凝固剤を使って豆腐をつくり、食べ比べる』の様子。他にも『手洗い体験』や『糖度を調べる味覚テスト』等々のおもしろい体験ができるんですよ!
理科と家庭科を足したような授業でとっても楽しそう♪これは忘れられない思い出になりますね!
食の安全ゾーン
食の安全ゾーンでは、パネルや展示物から「食べ物とアレルギー」「食べ物と微生物」など、食の安全などについて楽しく学ぶことが出来るんです。
清潔感があってキレイに整えられていますね~。
人によってアレルギーを引き起こす食べ物は様々です。どんな食物アレルギーがあるのか、現物を見ながら学べますよ。
包装された加工食品には、アレルギーを引き起こす物質をふくむ食品の表示制度があるって知ってましたか??こうした豆知識も仕入れる事も出来ちゃいます!
食中毒の原因となる微生物がどういったものだったり、また食品にどのようにひそんでいるのかも学べます。
ブラックライトで辺りを照らすと、浮かび上がってくるのはなんと…ばい菌!
実は私たちのまわりにはばい菌がいっぱいいるという事がよくわかるという体験コーナー。ライトを当てながら見つけていくのでゲームみたい!
世間を騒がした食中毒事件や、食品偽装事件などの”食に関する出来事”がまとめられた「食の安全年表」があったり…
食の安全クイズもありました!AかBを選んで答えていきます。
正解すると嬉しい(笑)。
ほかには、コープ・ラボ(商品検査センター)の検査が果たす役割を学ぶことが出来るようになっています。フロアの周囲には検査項目ごとの検査室があり、実際にさまざまな検査が行われているんです!
こちらの検査室では食品の衛生状態を調べる“微生物検査”が行われています。中では検査員の方々が実際に検査を行っていて、とても真剣な表情。
他にも“残留農薬・動物用医薬品検査”をはじめ、遺伝子組み換え食品を調べる検査や食品添加物を検査する検査室などが。食の安全ソーンを囲むように様々な検査が行われている検査室が並んでいます。
私たちの食の安全を守るための様々な検査が行われているんです。こうしたいくつもの検査がしっかりと行われているおかげで食の安全は守られているんですね!
各検査の内容はパネルで説明されているので、とても分かりやすくなっています。
ガイド予約をすれば、検査員の方のお話を直接聞くことも出来たりしますよ!
食育ゾーン
食育ゾーンには、たべるたいせつミュージアムのシンボリックな展示物である人体トンネルの姿があります!口から入って出口のお尻までがつながっているんですよ!
私でも少しかがんで入れるくらいだったので、子どもはすっぽりと入っちゃいますね(笑)。
中に入ると、食べ物が口から入ってどのように体内をたどるのかなど、“食べものと体”について知ることが出来るようになっています。
体の中をぐる~とめぐって外に出てみると…大きなうんちの模型!(笑)なんとこれ、約5年分の量なんですって!
うんちに関するクイズもたくさん用意してあり、答えを知って「へぇ!そうなんだ!」と驚くことばかりでした!
答えを知りたい方はたべるたいせつミュージアムへどうぞ(笑)。
こちらは、お米や野菜などがどのように作られているのかがわかるパラパラ漫画。
日本の食文化を学ぶことが出来る展示物もあります。
日本には四季があり、行事ごとに食べ物が違いますよね。季節ごとの旬の食べ物も知ることができ、改めて日本の食文化の豊かさに感動しました!
さらに、世界ではどんな給食が食べられているのか知ることができます。
日本とは全然違うのでめちゃくちゃおもしろい!
世界の給食のにおいを嗅ぐこともできるんですよ!これは新感覚でした!
それにしても私、鼻を近づけすぎでしょ(笑)。
自分の姿が映るマルチスクリーンでは食事バランゲームに挑戦できます!
『あさごはん』『ひるごはん』『よるごはん』のいずれかを選び、栄養バランスを考えながら降ってくる主菜や果物をキャッチするゲームです。
飛んだり跳ねたりして、まぁまぁ汗だくになった私です(笑)。
ライブラリーゾーン
ライブラリーゾーンでは、食育・食の安全の事を絵本や書籍から学ぶことが出来るようになっています。
奧にはキッズスペースもあるので小さいお子様が遊ぶこともできますよ♪
世界各国の食に関する歴史や伝統料理、また農業についてや食品の図鑑などなど、バラエティに富んだ蔵書!
さらにはパソコンもあるので、インターネットを使い食について検索することも可能です!
アクセス
電車&バスを利用する場合。
泉北高速鉄道『和泉中央駅』から南海バス5番のりばのバスに乗車し、『テクノステージセンター前・和泉商工会議所(乗車約15分)』を下車します。約3分ほど歩くと、たべるたいせつミュージアム到着です!
駐車場もありますので、車でのご来場も便利ですよ!(駐車料金無料)
まとめ
私も全然知らなかった食育が、ゲーム感覚で楽しく理解できました!
何気なく食べ物を口にしていましたが、つくる人がいて、検査をする人がいて…いろんな過程を経て、自分のもとに届き、食べて栄養になるんですね。
大人も子どもも楽しく学べる施設ですので、ぜひ『たべるたいせつミュージアム』に足を運んでみてください!
施設について詳しく見る⇒たべるたいせつミュージアム公式サイト
施設名 | たべるたいせつミュージアム |
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休館日 | 月 ※ただし祝日の場合は翌平日/年末年始 |
営業時間 | 10:00~16:00(入場は15:30まで) |
入館料 | 無料 |
電話 | 0120-031-302(組合員サービスセンター) |
住所 | 大阪府和泉市テクノステージ3-1-3 Googleマップ |